先日無事アメリカに帰国したクリス・ベッチャーコーチ。日本語が堪能で、選手の声に常に耳を傾けコミュニケーションを欠かさないコーチでした。帰国直前のコーチのインタビューをお届けします。


Q.1シーズンお疲れ様でした。初めてのHC,初めてのbjリーグ。一年を振り返っていかがですか。
全てが初めての経験でした。ただすべての経験がかけがえのないとても貴重な経験となりました。
1シーズンの間にこれほどアップダウンを体験したことはこれまでのコーチ人生の中でもありませんでした。今後どのようなシチュエーションに対面したとしても対応できると思います。bjリーグはとてもレベルが高くて、エキサイティングなリーグだなと言う印象を持ちました。これからシーズンを重ねるにつれもっともっとリーグとして成長していくと感じました。その中でとても熱いブースターに囲まれた滋賀レイクスターズで初めてのHCを経験できたことはとても幸せなことでした。選手、そしてブースターは勝利のために常にハードにプレイし応援してくれますし、球団はチームの成功と家族の日本での暮らしが上手くいくように最大限のサポートをしてくれました。今はレイクスに携わってくれたすべての皆さんとお別れするのが残念です。

Q.久しぶりの日本での暮らし。特に滋賀はどうでしたか。
以前岐阜で暮らした時とはまた違う生活でした。滋賀では子どもはそれぞれ高校、中学、小学校にも通っていましたし、そういった家族の生活が当初は不安でもありましたが、皆さんとても親切に受け入れてくださってそんな心配はすぐに解消されました。
日本の文化、食事、皆さんの親切な県民性は大好きですし、京都や色々な観光地が近くて様々な寺やスポットに行けたのは楽しかったです。私も含め家族皆滋賀での暮らしをとても楽しんでいました。

Q.改めて京都戦の敗因について教えてください。
まず第2戦の京都のシュート成功率が高く、ディフェンスで後手に回ってしまったこと。後はやっぱり横江選手の怪我は今思っても悔しいですね。
彼が本調子でないことでチーム全体に影響が出てしまった。またこちらのシュート成功率がいつも以上に悪かったというのも大きいですね。
ただもう一歩と言うところまでは来ていると思います。来季レイクスが優勝するためには選手全員が「優勝」にこだわりを持って常にポジティブに挑戦することですね。それができれば確率はぐっと上がると思います。

Q.後任のHCに元奈良の遠山氏の就任が決まりました。プレゲーム、シーズン中と計5試合(滋賀の2勝3敗)対戦していますが、彼の印象は？
エネルギッシュなコーチだと思いますね。長い時間言葉を交わしたわけでないですが、奈良は若い選手が多い中、非常に統率がとれていました。彼の影響はとても大きいと思う。レイクスも若い選手が多いので彼のもとでもっと成長できると思います。堅いディフェンスは特に印象に残っているので、レイクスが更に上のステージに行くためには最適な人材だと思います。

Q.ベッチャーコーチの今後の予定を教えてください。
アメリカの南ユタ大女子バスケットボール部のHC就任が決まっています。実は6月6日から(※インタビューは2日取材)仕事が始まるので、直ぐに家を見つけて仕事の準備を整えなくてはいけません。家族は学校がちょうど、夏休みに入るところなのでゆっくりできるんですが、僕だけがバタバタでのスタートになると思います(笑)

Q.では最後に1シーズン応援して下さった皆さんにメッセージをお願いします。
レイクスブースターの皆さん、1年間応援ありがとうございました。こうやって一年戦ってこれたのは皆さんの応援のおかげです。
滋賀を離れることは本当に残念で寂しいですが、日本から去ることは新しい冒険への旅立ちの第一歩だと思っています。私たち家族はこれからもレイクスを応援し続けますし、優勝を心から願っています。
皆さんにどれだけ感謝しているか、正直言葉では言い表せません。本当にありがとうございました！


先日アメリカに帰国したベッチャーコーチ。今頃バタバタと新しい生活の準備を整えていることでしょう。ベッチャーコーチの掲げた「堅守速攻」のバスケは見る人をワクワクさせ、チームに球団初の3位をもたらしてくれました。今季の経験を糧に来季更に上位進出を目指します！

プレイオフブログも残すはキャプテンのシンヤ、坂井ゼネラルマネージャー、そして最終回にはあの人が登場します!!お楽しみに。

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