VOICE OF LAKES #1 クリス・ベッチャーヘッドコーチ
☆プレイオフの開催概要はコチラ☆

コーチ・選手たちが何を思い考えながらプレーしているのか、頭と心の中に迫る「VOICE OF LAKES」をスタートします。
初回を飾るのは、クリス・ベッチャーヘッドコーチ。
正念場を迎えたシーズン終盤、今季から指揮官を務めているベッチャーHCが、完成させようとしているチームとはいかなるものか…?

Q まず、ここまでのシーズンを振り返ってください。
A 僕にとって初めてのbjリーグシーズンであり、良い選手・人間が集まって、とてもいいスタートが切れた。けれど、途中、けが人が出たり、経験値の低い若手選手のステップアップが必要になったりと不安定な状態になってしまい、チームとして一つになるのに時間がかかってしまった。
Q その状況をどのように打開していったのですか?
A どんな状態にあっても、大切なのは同じ目的・目標に向かって意識を共有し、互いの関係性を深めていくこと。毎月1回、家族も含めて全員が集まって食事をしたり、ボーリングに行ったり、コート外で一緒に過ごす時間を意識的に増やした。アウェイゲームの移動時間も貴重で、選手同士、プレーだけでなく互いの文化の違いなどについても話し合えるようになった。そういった重要性を最も理解している小川伸也が中心となって、日本人と外国人、若手とベテランといった壁を取り払い、選手間の関係を密にしてくれて本当に助かったよ。
Q コート内外でのコミュニケーションが功を奏したのですね。
A その通り。どんなビジネスでも、夫婦や友だち関係でも、生活の中で大事なことはコミュニケーションと互いを信頼することだと思う。信頼していなければ100%の力は発揮できない。たとえミスをしても、周囲の人間を信じていれば、気持ちや雰囲気を下げることなく、遠慮せずにプレーが続けられる。試合でも、チームディフェンスが機能しているときは、そういった信頼が目に見える。何年も一緒にプレーしている選手が多いほど信頼関係が強くなり、有利に働くのは確か。新しいチームそしてメンバーで挑む1年目に、そうした信頼関係を早く築きたいと考えていた。
Q 沖縄や京都のように主力選手の変動が少ない上位チームに勝利するため、信頼関係のほかに重要なことは何だと思いますか?
A 勝つ可能性を高めるのは、間違いの少ないチーム。我慢して自分たちのプレーに徹し、相手にイライラを感じさせるくらいミスのない試合を展開できるかどうかだと思う。3月の沖縄戦や先週末の浜松との第2戦では、何度もチャンスがあったけれど、ノーマークシュートをはずしたり、パスミスをしたりして敗れてしまった。一方で、今より少し集中力を高めれば、プレイオフでも成功できる確信が持てた。
とはいえ、課題もある。全選手、点を取るプレーができるため、一対一で決めに走ってしまうときがある。それは悪いことではないが、強豪チームに対して個人技では勝てない。3月末の島根戦のときのように、ボールを回し、チームで戦わなければならない。さらに、横江豊とブランドン・フィールズの特長を生かしたアップテンポな試合運びを核としつつ、マーシャル・ブラウンやディオニシオ・ゴメス、仲摩純平らの強みを引き出すハーフコートでのピック&ロールをはじめモーションオフェンスの場面を作るという、2つのテンポをよりスマートに使い分ける必要がある。どういった試合でも選手の好不調はつきものなので、どの選手に合わせていくかを見極めるだけ。得点できる選手がそろっているので、オフェンス面はそんなに心配していない。
Q そうすると、勝負の分かれ目はディフェンス面にあるということでしょうか?
A 試合のタイムアウト時も、必ずディフェンスの修正点から指示するほど重視している。シーズン中盤、負傷者が続いたことも影響して、自分たちのディフェンスの強みを忘れ、理解が深まらない時期があった。そこで、オールスター戦後に、再度ディフェンスの話をし、ヘルプの大切さを説き徹底的に練習した。その甲斐あって、ダブルチームを仕掛けるタイミングやヘルプの入りといった積極的なディフェンス判断が共有・機能した試合は勝利を収めている。マンツーやプレッシャーマンツー、ゾーン、ワンスリーワンゾーンなどを駆使して相手のリズムを崩すことも大切だが、ディフェンスはコート上の5人が一つになってプレーしなければ成立しないと思っている。
Q 初めてbjリーグのコーチを引き受け、プレイオフ進出が決まった心境はいかがですか?
A プレイオフ進出が決まったことは嬉しいが、それに満足することはないよ。これからの試合で順位も変わってくるので、よりよいシードが取れるようチームで頑張るだけ。プレイオフ進出が本来の目的ではなく、勝ち上がって優勝することが非常に大事なので、それに向けてチームがいい状態で臨めるようにしたい。
Q プレッシャーを感じる日々だと思いますが、どのようにリフレッシュを図っているのですか?
A 毎日朝と夜にバスケ関連の映像を見て研究し、寝る寸前までプレイオフで勝利するための策を練っている。なので、午後5時から午後8時までは家族の時間と決め、食事や子どもたちの宿題を見るようにしている。オフの月曜日には、家族とともに奈良や京都観光に出掛けることも多いかな。家族と遊んだり、読書も好きだけど、日本のお風呂(銭湯)へ行くのもすごくリフレッシュになる。以前、住んでいた岐阜で初めて体験し、日本のいい文化だと思った。周りの人と一緒に裸でお風呂に入るなんて、アメリカ人なら信じられないと思うかもしれないけど、一度経験すれば最高だと分かるはずだよ。
Q 日本通でもあるベッチャーHCに大きな期待を寄せているブースターのみなさんにメッセージをお願いします。
A 今シーズンはアップ&ダウンの波もあったけれど、プレイオフで成功するために練習し、戦い続けている。ブースターのみなさんも、チームと同じように信頼を持って、最後までサポートと応援をお願いします。
「人として大切なことを一人ひとりが理解していけば、チームも自ずと強くなる」。選手の心の成長にも目を向け、終始一貫してチームの輪を重んじるベッチャーHC。インタビュー中に何度も口にした“信頼”を、必ずや勝利への“確信”に変えてくれるでしょう。次回は、そんなベッチャーHCが「チームの勝利のためにプレーする、チーム一のプロフェッショナル」と評する選手の登場です。
コーチ・選手たちが何を思い考えながらプレーしているのか、頭と心の中に迫る「VOICE OF LAKES」をスタートします。
初回を飾るのは、クリス・ベッチャーヘッドコーチ。
正念場を迎えたシーズン終盤、今季から指揮官を務めているベッチャーHCが、完成させようとしているチームとはいかなるものか…?
Q まず、ここまでのシーズンを振り返ってください。
A 僕にとって初めてのbjリーグシーズンであり、良い選手・人間が集まって、とてもいいスタートが切れた。けれど、途中、けが人が出たり、経験値の低い若手選手のステップアップが必要になったりと不安定な状態になってしまい、チームとして一つになるのに時間がかかってしまった。
Q その状況をどのように打開していったのですか?
A どんな状態にあっても、大切なのは同じ目的・目標に向かって意識を共有し、互いの関係性を深めていくこと。毎月1回、家族も含めて全員が集まって食事をしたり、ボーリングに行ったり、コート外で一緒に過ごす時間を意識的に増やした。アウェイゲームの移動時間も貴重で、選手同士、プレーだけでなく互いの文化の違いなどについても話し合えるようになった。そういった重要性を最も理解している小川伸也が中心となって、日本人と外国人、若手とベテランといった壁を取り払い、選手間の関係を密にしてくれて本当に助かったよ。
Q コート内外でのコミュニケーションが功を奏したのですね。
A その通り。どんなビジネスでも、夫婦や友だち関係でも、生活の中で大事なことはコミュニケーションと互いを信頼することだと思う。信頼していなければ100%の力は発揮できない。たとえミスをしても、周囲の人間を信じていれば、気持ちや雰囲気を下げることなく、遠慮せずにプレーが続けられる。試合でも、チームディフェンスが機能しているときは、そういった信頼が目に見える。何年も一緒にプレーしている選手が多いほど信頼関係が強くなり、有利に働くのは確か。新しいチームそしてメンバーで挑む1年目に、そうした信頼関係を早く築きたいと考えていた。
Q 沖縄や京都のように主力選手の変動が少ない上位チームに勝利するため、信頼関係のほかに重要なことは何だと思いますか?
A 勝つ可能性を高めるのは、間違いの少ないチーム。我慢して自分たちのプレーに徹し、相手にイライラを感じさせるくらいミスのない試合を展開できるかどうかだと思う。3月の沖縄戦や先週末の浜松との第2戦では、何度もチャンスがあったけれど、ノーマークシュートをはずしたり、パスミスをしたりして敗れてしまった。一方で、今より少し集中力を高めれば、プレイオフでも成功できる確信が持てた。
とはいえ、課題もある。全選手、点を取るプレーができるため、一対一で決めに走ってしまうときがある。それは悪いことではないが、強豪チームに対して個人技では勝てない。3月末の島根戦のときのように、ボールを回し、チームで戦わなければならない。さらに、横江豊とブランドン・フィールズの特長を生かしたアップテンポな試合運びを核としつつ、マーシャル・ブラウンやディオニシオ・ゴメス、仲摩純平らの強みを引き出すハーフコートでのピック&ロールをはじめモーションオフェンスの場面を作るという、2つのテンポをよりスマートに使い分ける必要がある。どういった試合でも選手の好不調はつきものなので、どの選手に合わせていくかを見極めるだけ。得点できる選手がそろっているので、オフェンス面はそんなに心配していない。
Q そうすると、勝負の分かれ目はディフェンス面にあるということでしょうか?
A 試合のタイムアウト時も、必ずディフェンスの修正点から指示するほど重視している。シーズン中盤、負傷者が続いたことも影響して、自分たちのディフェンスの強みを忘れ、理解が深まらない時期があった。そこで、オールスター戦後に、再度ディフェンスの話をし、ヘルプの大切さを説き徹底的に練習した。その甲斐あって、ダブルチームを仕掛けるタイミングやヘルプの入りといった積極的なディフェンス判断が共有・機能した試合は勝利を収めている。マンツーやプレッシャーマンツー、ゾーン、ワンスリーワンゾーンなどを駆使して相手のリズムを崩すことも大切だが、ディフェンスはコート上の5人が一つになってプレーしなければ成立しないと思っている。
Q 初めてbjリーグのコーチを引き受け、プレイオフ進出が決まった心境はいかがですか?
A プレイオフ進出が決まったことは嬉しいが、それに満足することはないよ。これからの試合で順位も変わってくるので、よりよいシードが取れるようチームで頑張るだけ。プレイオフ進出が本来の目的ではなく、勝ち上がって優勝することが非常に大事なので、それに向けてチームがいい状態で臨めるようにしたい。
Q プレッシャーを感じる日々だと思いますが、どのようにリフレッシュを図っているのですか?
A 毎日朝と夜にバスケ関連の映像を見て研究し、寝る寸前までプレイオフで勝利するための策を練っている。なので、午後5時から午後8時までは家族の時間と決め、食事や子どもたちの宿題を見るようにしている。オフの月曜日には、家族とともに奈良や京都観光に出掛けることも多いかな。家族と遊んだり、読書も好きだけど、日本のお風呂(銭湯)へ行くのもすごくリフレッシュになる。以前、住んでいた岐阜で初めて体験し、日本のいい文化だと思った。周りの人と一緒に裸でお風呂に入るなんて、アメリカ人なら信じられないと思うかもしれないけど、一度経験すれば最高だと分かるはずだよ。
Q 日本通でもあるベッチャーHCに大きな期待を寄せているブースターのみなさんにメッセージをお願いします。
A 今シーズンはアップ&ダウンの波もあったけれど、プレイオフで成功するために練習し、戦い続けている。ブースターのみなさんも、チームと同じように信頼を持って、最後までサポートと応援をお願いします。
「人として大切なことを一人ひとりが理解していけば、チームも自ずと強くなる」。選手の心の成長にも目を向け、終始一貫してチームの輪を重んじるベッチャーHC。インタビュー中に何度も口にした“信頼”を、必ずや勝利への“確信”に変えてくれるでしょう。次回は、そんなベッチャーHCが「チームの勝利のためにプレーする、チーム一のプロフェッショナル」と評する選手の登場です。