プレイオフ特設ブログ VOICE OF LAKES ♯4 仲摩純平選手
「VOICE OF LAKES」の第4回は、bjリーグ創設時から第一線で活躍を続ける仲摩純平選手です。
ブースターにも衝撃が走った今季限りでの現役引退発表。ベテランとしての円熟味が増す中で一大決心をした仲摩選手が、今、伝えたい思いとは何なのか、じっくりと聞いてきました。
Q 予期せぬ引退発表に驚いたブースターも多いと思います。改めて引退を決意した経緯を教えてください。
A 左膝3回、右足首2回の手術を受け、故障を抱えながら戦ってきました。さらに、3シーズンほど前から、自分がコントロールできる範囲外で頻繁に起こる熱中症など、日によって目まぐるしく変わるコンディションにずっと苦しんできました。チームメイトに迷惑をかけてしまうことが心の中で引っ掛かっていて、体質改善のためにあらゆる手も尽くしましたが…。例年3~5月にかけて症状が収まっていったのですが、今季は未だにひどいこともあって、肉体的限界を感じて引退を決意しました。
Q 選手としてやり切ったという思いもありますか?
A プロの世界で『やり切った』という境地に達するのは、もしかしたら難しいのかもしれないです。僕もまだ優勝を経験していないし、全選手が優勝を経験できるわけでもないので。いつかどこかで引退を決断しないといけないときが来る。僕は自分の中でやれるだけやって、あとは身体的に無理だったので決断できたし、最初に相談した家族もすぐに納得してくれました。充実した日々を送ってこられたからこそ、今は本当にクリアな気持ちで、決断に対して後悔はありません。
A 一緒にプレーしたいと思われる選手になることです。味方を生かすプレーは、結果として自分がプレーしやすい状況を生み出すことにもつながります。勝つために大切なのは、チームのバランスなので。
Q 昔から“チーム第一”主義だったのですか?
A 若いときは自分の成績を残したいと思ったことも正直ありますが。東京アパッチでプレイオフファイナルズに進出した3、4シーズン目あたりから、“チームメイトを生かし、チームで勝つこと”が個人のスタッツを残すより何倍も楽しく、自分自身の人間的成長といった決して無くならない財産を手に入れられると気づきました。そこからチームのために何ができるか、どうすれば勝てるかを考えるのが、すごく楽しくなっていきましたね。
それに、バスケだけができても評価されないと思っています。バスケとともに人として成長することで初めて評価はついてくるし、どういう人間であるかがプレーヤーの価値を決める。そういう意味では、個々の感情的な反応に目を向けるのではなく、なぜそういったことを言っているのか、何がそう言わせているのか、その人がどういう人間なのかという本質を見ようとしてきました。
Q 人の本質を見抜く目を持つ仲摩選手は、得意の英語で日本人選手と外国人選手の垣根を取り払う役割も担ってきたように思うのですが?
A bjリーグ創設時は外国人選手が今よりも多く、毎日英会話学校に通っているようなものだったので、ぼちぼちですが(英語を)話せるようになりました。それに、9シーズンのうち日本人ヘッドコーチの下でプレーしたのは1年のみ。そういった環境で、外国人の信頼を得る大切さと難しさを感じてきました。外国人からは、プレーで認められるか、人間性で認められるか、どちらかでしか信頼は得られません。でも、信頼されるとすごく頼もしい味方となり、自分自身の勉強にもなる。そこがbjリーグの良さの一つです。
それに、日本人選手だけで固まってやるのはもったいない。外国人選手が持つ考えや経験を完全には理解できないかもしれないけれど、理解しようと試みる楽しさを僕自身知りました。たくさんの異文化な人と触れ合う中で信頼関係を築いた経験が、セカンドキャリアで生きてくるんだろうなと思っています。
A まだ決まっていないです。しばらくはバスケがやりたい衝動に駆られると思いますが、バスケからは一回離れて、指導者でも運営スタッフでもない職種に就こうと考えています。でも、バスケの試合は頻繁に見に行きたいし、いずれ何らかの形で、必ずバスケに恩返しできることをしたいと思っています。1、2年での実現は無理なので、10年後に別の形で成長した自分とバスケの経験がある自分を足して、何かいい形で貢献できたらいいですね。
Q 滋賀で現役生活に終止符を打つことについてはいかがですか?
A 滋賀のまちがすごく気に入っていました。練習の合間に県立体育館別館から見る、芝桜で覆われた湖岸の景色はすごくきれいだし、初めて坂井さん(代表)と会食したときに琵琶湖ホテル屋上から見た夕日や夜景の美しさは今でも目に焼き付いています。
特に、滋賀で良かったのは人に恵まれたこと。滋賀ブースターのみなさんは一緒に涙まで流してくれて、熱く応援してもらっているのがいつもすごく伝わってきます。それにチームもいい人間が集まっています。このメンバーで最後を迎えられるのが幸せだし、本当に『このチームで勝ちたい』『有明に行きたい』と思えるチームでもあります。
A チームの状態はいいので、自分たちでリズムを崩したりしないようにしたいですね。これまでにそういった場面が多々あったので。あとは、試合の運をつかむために、全員がやるべきことをやるだけです。
Q 運をつかむためにやるべきこととは何ですか?
A それはリバウンドとディフェンスじゃないですかね。オフェンスに比べて、リバウンドとディフェンスはハートの部分が大きいですし、プレイオフではそこがすごく大事になってきます。そのことは、コーチも口を酸っぱくして言っています。プレイオフで勝つために何をすべきか、チーム全員が考えていれば、必ずディフェンスとリバウンドに行き着くと思います。
Q プロ・仲摩純平としてコートに立てる時間も残りわずか。どんな姿をブースターの目に焼き付けたいですか?
A 僕のプレーの特長はわかりづらいと思うので、一発で決まるような言葉が見当たらないですけど…。最後まで全力で自分の役割をやり切るだけですし、今まで積み重ねてきたものをチームのために出せればいいなと思います。良きチームメイトでありたいとの思いが基本であり、バスケットボール選手として大切にしてきた価値観でもあるので。
Q 今一度、自らのバスケ人生を振り返ってみていかがですか。
A 東京時代は運営会社が度々変わり、東日本大震災の影響でチームも無くなり、島根から最終的に滋賀へ来て、いろいろな波のある9シーズンでしたね。その中でも、やっぱり国籍を問わず多くの人に出会えたことが大きな財産かな。今後さらに人として問われる時期が続くと思うので、バスケをやっていたことが誇れるよう、バスケ人としてしっかりと人生を歩んでいきたいですね。
Q それでは、ブースターに最後の意気込みを。
A 優勝目指して頑張ります。
今週末は、東京アパッチ時代のプレイオフファイナルズで、日本人選手で唯一2桁得点をあげる活躍を見せた純平選手の勇姿に触発され、プロを志した弟・匠平選手のいる古巣・島根との対戦です。
島根の一員として京都と戦ったプレイオフ第2戦。残り3秒で逆転シュートを決めて延長戦に突入したシーンが最も印象深いという仲摩選手。「お世話になった島根の方々に引退をお伝えするためにも、できる限りのプレーを見せたい」。性格そのままの実直なプレーで、滋賀・島根両ブースターの期待に応えてくれるはずです。最後の最後まで、仲摩選手に熱い声援をお願いします。
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