-Road to THE FINALS- 滋賀レイクスターズ プレイオフ特設ブログ2014

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Posted by 滋賀咲くブログ.at



VOICE OF LAKES#3 横江豊選手

「VOICE OF LAKES」の第3回は、レイクスの顔といっても過言ではない横江豊選手。
シーズン序盤、小川伸也選手がけがにより戦線離脱を余儀なくされる中、チームの命運を託された若き司令塔・ヨコ。成長と進化に加え、常に結果が求められる重圧と向き合いながら、今季どう戦い抜いてきたのか、その胸の内に迫りました。

Q 昨シーズンの今頃は悩み多き時期だったと思いますが。
A 苦しかったのは覚えています。初めてのプレイオフでミスが許されない状況だったので、少しビビリながらやっていた部分もあった。今年は、雰囲気も分かっているので、昨年より気持ちは楽にプレイオフを迎えられるのではないかなと思っています。

Q 今季はスターターに定着してゲームメイクを任されていますが、昨季との違いを感じますか?
A まあ違いますね。でも、(自分の)力で勝ち取ったスタメンではないので。伸也さんがけがをした代わり、つなぎという考えの方が大きいし、まだスターターの意識はないです。だけど、スターターとして出場するのは分かっているので、出る限りは伸也さんの分もバッチリまとめて頑張らないと。
それに、昨季はシャッフルオフェンスで、すべて自分のコールから攻撃が始まるシステムだったので、考えることがあり過ぎて苦しい時期もあった。今季のモーションオフェンスは、決められた動きの中でというよりも、自分たちが流れの中で作っていくという形なので、自分がフォーメーションをコールするときもあるけれど、半分以上は選手たち自身で作り上げていく場面が多いので、やりやすいっちゃやりやすいです。

Q 横江選手が果敢にドライブを仕掛けるシーンも増えたように思いますが。
A やっぱり外から攻めるだけではアシストは増えないと思うので、どれだけ自分が2対1の関係を作れるか。それによってアシスト数も増えていくと思うし、ドライブも必要になってくるんです。

Q 試合を重ねる中で見えてきたものはありますか?
A シーズン終盤を迎え、得点源のブランドンやマーシャル、ニチィなど外国人選手が点数を取る形が定着してきているので、その中でどれだけ日本人選手が点数を取れるかという点ですね。苦しい試合は外国人選手の得点に偏っている。得点源の選手がマークされたときに、日本人選手がジャンプシュートやレイアップを決めたり、ディフェンスで止めるといった大事なところで仕事ができるかが重要で、ガードの仕事の一つだとも思っています。相手に外国人選手を意識させながらも、大事なところでガードや日本人選手が決める形を生み出せれば、もっとバランスも良くなるはず。

Q 司令塔としてチームをまとめる意識がより強まったように見えますが?
A そういう意識は強いです。昨季はフォーメーションをコールする難しさを感じていましたが、今季はゲームの流れを読んで、必要なところでフォーメーションを立て直すなど、崩れたときのことしか考えていないかもしれないです。うまくいくときは何をさせてもうまくいくけど、一度おかしくなると流れが止まらない。試合でもパスを回さず単発でシュートを打つ場面が多々あるので、2、3回連続してシュートが決まらなかったときのフォーメーションやコールをはじめ、チームが間違った方向へ行きかけているときに、どのようにコントロールして元通りにするか、いくつかのパターンを描きながら毎試合臨んでいます。

Q とはいえ、まだまだ若手。成長と結果を求められる重圧に押しつぶされそうにはならないのですか?
A それだけ期待されているということだし、自分の中で「もっとできる」イメージもあるので。今季はブランドンやマーシャルと何度も言い合い、そうすることで理解が深まって少しずつ言うことを聞いてくれるようにもなった。チーム力の向上のためには、外国人・先輩関係なく言うところは言わないとダメだし、もっとコート上で外国人選手をコントロールできるようになりたい。そのためには、まず、自分がやりたいことをコートで表現して、「あいつの言ったことを聞こう」と信頼してもらえるガードになることが第一だと考えています。

Q リーグ10位に入るほど出場時間も長いですが、スタミナ維持やリフレッシュはどのようにしているのですか?
A 体力的なものは、特に意識して取り組んでいることはないです。さすがに土曜日の次の日曜日の試合はきついですけど…。嫌でも体が動くので、動いている間は大丈夫かな。若さかも(笑)。リフレッシュ方法は、やっぱりお酒じゃないですかね。ホームゲームが終わった日曜日の夜とか、飲みに行ったりします。秀人さんと飲みに行くことも多いですし、お酒を飲みながら話して悩みも吐き出すと、後は気持ちよく家に帰って寝られるので。焼酎をちびちびとじっくり飲む派です。


Q 駆け抜けてきたレギュラーシーズンも残すところ4試合。ポイントは?
A ディフェンスがすごくキーになってくると思います。一つ崩されるとポジション取りが変わってくるし、一人抜かれればヘルプに入って全員が一コマ動くことになる。そのローテーションを声に出し、コミュニケーションをとりながらやらないと、誰がどこへ行っていいかわからない状態に。そこが、ディフェンスで最も難しい点です。だから、練習中も、分かっていても声に出して意思疎通を図るよう意識しています。ディフェンスは全員でやるもので、いいモチベーションで取り組めれば、オフェンスにもつながっていくので。

Q プレイオフも迫ってきましたが?
A 昨季(京都戦)は終わってから悔しかったのをすごく覚えています。それに、楽しめていなかったなと。なので、とりあえず楽しみたいです。冷静な判断とコールを念頭に置きつつ、これまでのシーズンでやってきたことを思い出しながら楽しむ。レギュラーシーズンが残っているので、これ以上は考えられないですが、残り4試合でけがなくプレイオフを迎えられれば、昨年以上の成績と有明は絶対ついてくると思っています。

Q 草津市出身とあって、滋賀県民も横江選手の飛躍を楽しみにしています。ブースターのみなさんにメッセージを。
A 最後まであきらめず必死に頑張るところを見て応援してもらえれば、それだけで十分です。残りの試合も少なくなってきましたが、全力で一試合一試合勝ちに行くので、会場に足を運んで応援してください。



 悩みもがきながら自分なりの答えを見つけ、前へと歩みを進めてきた横江選手。「いろいろな経験を積んで、30歳手前の28、29歳あたりで脂が乗った選手になっていたいですね」と語るように、昨季から今季にかけて受け止めた全ての失敗・成功体験がヨコの血となり肉となっています。残り試合もあとわずか、コート上で進化を続ける横江選手をお見逃しなく。


Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2014年04月14日22:23